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2008年10月17日金曜日

2倍以上の努力。

最後の討論会を終え,11月4日を待つ事になった。
息子はYouTube漬けで、全ての彼の知識はここから来る。
これは見とかなあかんでぇと見せられたのは、ペイリンラリーで集まったギャラリーにインタビュー。オバマをテロリストと非難。凄い剣幕や。
この集まりに関する事も討論会で出た。

討論会での話題は”ジョー ザ プラマー”=ジョーという配管工に。
新聞をちゃんと読む私のボーイフレンドの話しによると、話題になりすぎて、ぼろが出たそうな。
ライセンス(許可書)を持っていなかったらしい。しかも。彼を雇っている会社もライセンスがなかったとか!とんだ茶番劇や。
ジョーという配管工の儲けたお金は,税金、云々の話しに入る以前の問題となる。

選挙の話しはやはり通常の会話に出てくるが、その相手がどちら側についているか話す前に分かっていないと、相手の怒りを買うことになるので,私は聞き耳を立ててから話しに参加する事にしている。意外とマッケインに入れるという人が多いので驚いているところである。
私が間違っているんだろうか?と彼らの意見も聞いてみる事にはしているが、大概はイライラして来てその場を立ち去る。

討論会の最後に、オバマが共和党であろうが民主党であろうが,今は協力し合ってアメリカを立て直す事が先決だと閉めた言葉があまり報道されていない。
個人の損得より、世界全体の問題だという事を理解したら、マッケインに入れるはずがないと思うのは私だけなのだろうか?
8年前から私はアメリカが分からない。

私たちのようなカラードは白人の2倍以上努力しないと認められないと私は思う。
白人と私といたら、どちらに先に話しかけると思う?
と息子に言うと、
こないだの僕のパスポートの時みたいに?
というのは、
息子のパスポートの申請のとき,両親のサインが必要とありという事で、のんびりメールのやり取りしている時間がなかったので、別れた夫に来てもらった。
町の役所で申請出来るのだが、必要な書類を前もって揃えておきたいと電話すると、役所の女は無礼な喋り方で対応した。
2人そろって窓口に行くと,息子も連れてこないと認知出来ないという。
私と話す彼女の口調で私のいい分は理解出来たらしい前夫は、別のところに行くか?と一時はこぼしたが、時間がないので息子を連れて,再び,同じ窓口に戻った。
日にちの書き方が間違っていると、その女が失礼な喋り方で私に対応。イギリス人の前夫は、俺に任せろと私を退かして奇麗なイギリス英語で,”オー,すみません。イギリスではこういう順序で書くんですよ。その写真、お宅の息子さん?”とその女は忽ち,態度を変えて、“いいえ,私の孫ですよ。そうねぇ、アメリカだけでしょうか?こういった順序で書くのは?云々”口調はがらっと変わった。
息子はその女の態度を不快に思ったと言った。

黒人の友達とスケートボードをしていたら、警察官に詰問され、その黒人の子に夕べもここに来ていただろうと迫ったという。その夜はその子はうちに泊まっていた。
息子がそう弁護しても,しつこく詰問したとう言う。けれど,白人に見える息子には何も言わなかったらしい。

日本人は自分たちの事を特別白人と認識している。人種差別には疎い。しかもこちらに住んでいても,日本人社会に50%いれば、人種差別の屈辱を味わう回数は減る。
立場が高いところにいれば、又その回数は減る。
だが,100%アメリカ人社会で明らかに第2カ国語を喋っていると分かる私何ぞは、直接の風当たりが強い。

オバマが何度も討論会の最中に黒人である事を強調したかったに違いない。
金の無駄遣いだ、増税だと話をツィストして攻撃するマッケインに対して、
黒人であるが故に、ここまで来るには白人の2倍以上の努力が、お金が必要だったと言いたいに違いない。

今日,町のアートオークションのTVインタビューがあった。このショーを企画しているポールは私に是非来て欲しいとのメール。実際この時間が私には便利な時間だったので,作品を持って出かけた。私の後に白人のアーティストが作品を持って現れた。
私は日本語なまりの英語でテレビに出たいとは思っていないが,私のアートは映して欲しかった。
さて,インタビュアーはどうしたか?
勿論、その白人にインタビューを先に頼んだ。
私の作品を見て,その説明をしたら、がらっと態度は変わった。

ケーブルテレビだけのチャンネルで、うちは衛星放送に契約しているので、日本語なまりの私がテレビにでるかどうか、私の家では分からない。

ポールからメールが来て,私の作品にオークションすると彼女が言ったそうな。

2008年10月8日水曜日

大統領候補のタウンホール討論会。

一回目の討論会はほとんど最後の辺りで気がついてテレビをつけたが仕事をしながら聞いていたので、今回は見逃すまいとテレビの前で時間が来るのを待っていた。

マッケインさん,頼むから私たちに向かって”Dear my Friends”と呼ばないでください。
私はあなたの友達じゃない。
繰り返し繰り返し,”私には出来る”とおっしゃった。
この恐慌は100年ぶりと言われているが、私には経験があるといくらおっしゃっても、あなたがそこそこお歳を召していて身体の半分以上お棺に突っ込んでいらしても、100年前の事はご経験にないはず!
息子は
”マッケインは腕も上げられへん。見てみ、マイクの持ち方が自然やないやろ。”
そういえば,そんな感じもしたが、討論会の後,元気よく手を挙げたので息子の話しはガセネタということになる。
だが、マッケインの歩き方を見ていて思ったのだが、
”ふらついている”
ーーこの人、ミスチーフナイトに(ハロウィンの前夜に子供たちがいたずらで生卵をあちらこちらに投げつける。警察は大忙し。)卵を投げつけられたら、心臓発作で死んでしまうかもしれない。もし,死ぬなら選挙前であって欲しいなぁ。

オバマはそんなマッケインに、
”オバマは増税しようとしている”という攻撃に反論しようとして司会者から,”時間がないので次の話題に、、、”と発言を拒まれ、年金の質問に移ったにも限らず、中流階級の減税を力説して、年金の話に移ってうまく話しを短い時間の中でまとめたのは,さすが弁護士の実力あり。
オバマはこんな無駄使いをしたなどと、個人的な子供っぽいアタックをされても、素知らぬ顔で政策を述べ、マッケインが”オバマは分かっていない。全ては彼の経歴に示されている”と攻撃したときも、オバマは、”確かに僕にはあなたたちのやっている事が分からない”と反論。
”声を大にしてと”攻撃されたが、”熱が入っている”というだけで,声を大にしているとは思えなかった。8年もブッシュ政権で苦境に落とし込まれたアメリカに,声を大にしていいたいのはオバマだけではない。マッケインの40代の元気に立ち往生が出来ないジェラス?つまらない経験より、前向きなエネルギーをアメリカや世界は必要としているのはないか?
僕は祖母に育てられ、母はフードスタンプを与えられ,学費にも苦労しながら学び,まだアメリカにもアメリカンドリームは存在するという事、その期待を国民に与えるために大統領選に立つ事を決めたと最後をくくったが、そんな事を言ったという記事は私がちらっと読んだニュースには書かれていなかった。
どんな政策よりこの言葉の方が大切だと思う。
黒人の血を持つアメリカ人がアメリカに代表になるという事はあり得なかったと付け加えたかったろう。
当選してぐうたらな事をしたら、”黒人だから”と言われるのを彼は知っている。
初の黒人の大統領を汚名にしたくないだろう。
だから彼は出来るだけの努力するだろう。
選挙に勝つという事は至難がそこから始まるという事を彼は知っているだろう。
マッケインは裏工作人たちに槍でお尻を突つかれながら,勝つ事だけを目的にしている。
勝てばマッケインの指名は終わるのである。
リパブリカンは大統領のいない政治に慣れているのである。

基盤さえあれば経験は自分でして行くものである。
今のこの時勢を対処出来るかどうかは,経験だけではなく体力と努力である。
下手に過去を知らない方がうまくいく事もある。

討論会の後、20歳そこそこの子が10人ほど集まっていて(オハイオ州)、どちらに投票するかと聞くと、4人がマッケイン、2人がオバマ、後は未定という。マッケイン派になぜかと質問すると、”マッケインには経験があり、、、云々” 20歳の子の意見だけではなく、どうやら親が絡んでいる、彼らはそんな風に考えるように育ったんやと私は思い,,,途中でテレビを切った。

国民が直接質問できるはずの討論会だっていうのに参加者はかろうじて質問を読むだけで、自分の意見を述べない。
まだ放映中だというのにカメラをパチリ、パチリしている”選ばれた”という参加者。
この討論会を見た後、経験があるマッケインに投票すると言っている人たち。

全く,アメリカ人はどうなってしまったんだろう。

大統領候補の討論より、アメリカ国民の姿勢を見て、

あぁ,見いひんかったら良かったなぁ,

あぁ、アメリカの先はないなぁ

と後味の悪いものが残った。

2008年10月3日金曜日

副大統領候補の討論会

副大統領の討論会が夕べ行なわれた。当の大統領の討論会より私は興味があった。
ペイリンが選任されてから報道がペイリンに注目したせいでバイデンは彼女の影に隠れていた。双方お目見えの討論会は国民の興味をそそり、過去にない視聴率だったろうと私は予測する。
宿題でニュースの出来事を自分で選んで、その感想を書くというのがあるので、ソーシャルスタディの授業では選挙の事も話題に出ているようで、この討論会の事についてのレポートを書くとボーナスポイントが貰えると息子は言っていた。
私も朝からこの討論会は見逃せないといいながらテレビを見る癖のない私はうっかりしていて30分過ぎてから,チャンネルを息子のチャンネルから切り替えた。息子は半分見逃したからレポートは書けないと簡単に諦める始末。
しかし,私は今朝、CNNのリプレイで30分をちゃんと埋めたので,レポートは出せると思う。
その前に触れておきたい。
私の彼氏がFOXは共和党寄りのレポートを意識的に出すというので、私はABCでこの討論会を見た。という事なら,この討論会をテレビで見る前に既に票は2分しているのではないか?決めかねている人たちはどのチャンネルをつけたかで、決断に影響するではないか?

結論から話そう。

ペイリンは知識、経験のなさをお喋りのうまさで隠し、しかもカメラに目線をおいて、時々視聴者にウインクまでして演出効果満天、世界の大国アメリカの問題をアラスカに置き換え,さらに家計簿と睨め合っている主婦の視点に合わせ,庶民の好感度は押さえたと思う。とんでもない返答をしてくれないかと期待していた私を裏切って、裏方さんのトレニーングの成果はあり、線路上での討論をしたと思う。

バイデンも失言癖あると指摘され裏方さんは気を病んだかもしれないが、彼もトレーニングの効果ありで、失言はなかったと思う。ペイリンの口調のうまさに乱される気配はやや感じ取ったが、知識と経験のある彼はペイリンの個人のバックグランドの話しにつきあいながら、世界のピクチャーを家庭の台所に移されても、世界の大国アメリカの問題としてリーズナブルに取り組む姿勢を主張したと思う。

心配なのは、生ものの寿司なんか喰えるか、ジューシーなステーキが最高食だと信じきっているミッドアメリカの井の中の蛙たちはペイリンの誰にでも言えるスローガンを信じるかもしれない。
いかにペイレンが話し上手を演出したところで、経験不足は必ず表面に出てくるはずである。
それに気付くのに4年をかける訳にはいかない。

71ににもなり、お先が知れている軍人上がりのマッケインにブッシュが始めた戦争の続きなどさせられない。彼はベトナム戦争で何を学んだのか? 
映画、War Gameでも見た方がいい。
アタックし合ってもTic Tac Toe Gameを繰り返えし、滅び合うだけで勝利などあり得ないのだ。
今のままの健康保険制度では、見殺しシステムだし、教育は日本の教育の半分程度しか得られず、お金で買った博士号は前線で50%のラッキー人にしか活用出来ず、親が払えない学費は自分で負担するので働く前から借金に追われる20代。経済が破綻して就職も儘ならず、ローンと税金の支払いで生活費は火の車。中流階級は本当に死にものぐるいである。

英語コンプレックスのある日本人には、英語で喋られると私たちより優位な立場だと思ったりするが、英語でニュースを理解し、やや複雑なトピックスでも口論出来るようになると、通常のアメリカ人の知識不足にはうんざりする。
そんな事は中学で習わなかったぁ?といいたくなるほど,彼らは何も知らない。
私のプアな英語の発音やセンテンスを指摘するより,君たちの知識を修正した方がいいのではないか?と言ってしまいそうになる時もあるが、じーっと我慢するのである。
息子も日本人の同じ歳の子供と比べると学校で学んでいる事は非常に低いレベルだと思う。
出来る子供には優しく、落ちこぼれには冷たい。本人のやる気のみが評価される国だ。

先日、”Taitan"というスポーツ映画をたまたまケーブルでやっていて、再度見た。スポーツ映画のランキングではトップクラス。黒人と白人で構成された高校のフットボールチームの勝利のお話。人種差別や友情,信頼,心の入った実話に基づいて作った映画。
映画の途中で、

”今、アメリカは黒人の大統領を必要としている。”

と突然言った私に息子は、

”なにゆうてんねん”

“いずれは日本人の血が入ったあんたが大統領にでもなるか?”

”なにゆうてんねん”

”政治になんか,かかわらんほうがええ。”

”なにゆうてんねん”

と確かに最近の私はランダムに物を考えているようである。

2008年10月2日木曜日

食べ物の値上げ

最近目に見えて,物価が上がって庶民を苦しめている。
レストランやスーパーマーケットに行くと値段の改正が目に付く。
この4年で、物に寄れば2倍近く上がっている。
NYにも何店かあり,支店がNJ,私の近所にある回転寿しは一皿1ドルからだったのが、先日行くと1ドル75セントになっていた。25セントずつ,半年か1年に一回ぐらいの小期間でで上げている。息子でさえ、メニューを指差して,”見てみぃ”という具合だ。しかも、質が落ちている。
系列のラーメン屋もセット価格が改正されていた。
おいしくなくなって,値段が上がると、これでは食べる気がしないなぁと食べる量も減る。

私が大嫌いなのは,スーパーマーケットに行く事。
15年も住むとアメリカンフードの質の悪さから、グロサリーショッピングの意欲を失わさせる。しかも、値段がどんどん上がっていくと、ますます行かなくなる。
2人きりの家族では,アメリカのスーパーで売っている量は大量すぎて使いこなせない。
息子は古いと思われるものにはいっさい手をつけない。たとえ冷凍していても、そんな昔のもの食べられへんと言って食べてくれない。
結局買ったものは食べる前に,廃品となる。
去年の夏に日本に帰った時,COSCOが日本に上陸というニュースを読んだが、COSCOなんて日本にはいらないんじゃないかと思う。日本は核家族で,収 納スペースも足らないところが多いし、あちらこちらにお店はあるし、大量に物を買わなければならない理由がないんじゃないかと思う。アメリカにいる私でさえ,実質COSCOは必要ないと言えば,必要がない。年に4回行けば満足する程度である。
COSCOやアメリカのス−パーで買うのはペーパーナプキンやトイレットペーパー、シャンプーや石けん、電池や電球こういったものだけとなり、野菜や肉や魚は韓国人のスーパーに行く。
しかし,韓国スーパーも昔は5,7束の青ネギが1ドルだったのが,今は3束で1ドル。
量が変わらなかったものは2倍の値段になり、値上がりしていないものは量が半分になっている。
最悪な状態は,量が減り,味が落ち,値段が上がること。一旦,上がるとなかなか値段が落ちないこと。徐々に経済は最悪に近づいていると言って過言ではない。

2人きりの食事なら、一人分のメニューで充分な事も多い。我が家の問題は息子の食べる量が年々増し、食べ物の好みが私と異なっているため,同じメニューを頼めない。但し,私の食欲が減っているため、アップターザーメニューで済ます事が増えて来た。
しかも肉料理に興味が薄れ、ベジタリアン料理で満足するのだが,野菜が高いのだからベジタリアン料理も安くない。シーフードは肉料理の20%増し。
外に食べに行っても量を加減すれば,家で料理を作るのとさほど変わらない値段になる事も多いのは,スーパーで売っているものの質の低下と量の多さ,値段の沸騰にある。
ますます私はスーパーに行かなくなる。
今日は何を食べようやと考えるのも,最近は苦痛である。

日本に帰ってスーパーに行くと私は興奮する。全てのものはこちらの日本のスーパーで買う半額。しかもおいしそうで種類は10倍。短い滞在で食べれる量はしれているので、何を食べようかと考えているだけで飽和状態になる。量をみて、これで足りるのかなぁとアメリカ量になれている私は思うが,食べてみると充分な量であると知る。日本のものは全てアメリカサイズの70%と言っていい。
けれど量の多さに慣れている私たちは、仮に食べきれなくても量が少ないと損をした気になる。こないだメキシカン料理屋に行くといつもついてくるブラックビーンの量が半分くらいで、息子は少ないと文句をウエートレスに言うと同じ量のブラックビーンを持って来てくれたが、実際,そんなに食べなくてもいいのである。
食べきれなくてお持ち帰りにすることになれている私たちでも、食べ残しはおいしくないので、結局捨ててしまう事の方が多い。
アメリカのダイナーやファミリーレストランのようなところは、ソーダやコーヒーは飲み放題だった。ウエートレスがコークのお変わりは?なんて息子にきいて、“イエス”と答えて2杯目を飲みきれないで、伝票を見ると2杯分チャージされている事がある。これは詐欺であると言いたい。最近は私も息子もチャージされるかどうかきいて,2杯目を頼む事にしている。コークのカップのサイズは日本の2倍くらいあるから砂糖とカフェインがたっぷり入ったコークを2杯も飲む必要はないのだから、お水でいいのである。

質のいいものを必要な量だけ取る。こうでなくてはいけない。

ここで私はアメリカ人に提案したい。
今までは量が多すぎたのだから,値段は崩さず量を減らして欲しい。

そうすれば,比例してアメリカ人の食生活も量が押さえられて,肥満もややコントール出来るかもしれないのでは?と思う。
食べ物の値上がりが食生活の改善になればいいとも思う。