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2008年10月3日金曜日

副大統領候補の討論会

副大統領の討論会が夕べ行なわれた。当の大統領の討論会より私は興味があった。
ペイリンが選任されてから報道がペイリンに注目したせいでバイデンは彼女の影に隠れていた。双方お目見えの討論会は国民の興味をそそり、過去にない視聴率だったろうと私は予測する。
宿題でニュースの出来事を自分で選んで、その感想を書くというのがあるので、ソーシャルスタディの授業では選挙の事も話題に出ているようで、この討論会の事についてのレポートを書くとボーナスポイントが貰えると息子は言っていた。
私も朝からこの討論会は見逃せないといいながらテレビを見る癖のない私はうっかりしていて30分過ぎてから,チャンネルを息子のチャンネルから切り替えた。息子は半分見逃したからレポートは書けないと簡単に諦める始末。
しかし,私は今朝、CNNのリプレイで30分をちゃんと埋めたので,レポートは出せると思う。
その前に触れておきたい。
私の彼氏がFOXは共和党寄りのレポートを意識的に出すというので、私はABCでこの討論会を見た。という事なら,この討論会をテレビで見る前に既に票は2分しているのではないか?決めかねている人たちはどのチャンネルをつけたかで、決断に影響するではないか?

結論から話そう。

ペイリンは知識、経験のなさをお喋りのうまさで隠し、しかもカメラに目線をおいて、時々視聴者にウインクまでして演出効果満天、世界の大国アメリカの問題をアラスカに置き換え,さらに家計簿と睨め合っている主婦の視点に合わせ,庶民の好感度は押さえたと思う。とんでもない返答をしてくれないかと期待していた私を裏切って、裏方さんのトレニーングの成果はあり、線路上での討論をしたと思う。

バイデンも失言癖あると指摘され裏方さんは気を病んだかもしれないが、彼もトレーニングの効果ありで、失言はなかったと思う。ペイリンの口調のうまさに乱される気配はやや感じ取ったが、知識と経験のある彼はペイリンの個人のバックグランドの話しにつきあいながら、世界のピクチャーを家庭の台所に移されても、世界の大国アメリカの問題としてリーズナブルに取り組む姿勢を主張したと思う。

心配なのは、生ものの寿司なんか喰えるか、ジューシーなステーキが最高食だと信じきっているミッドアメリカの井の中の蛙たちはペイリンの誰にでも言えるスローガンを信じるかもしれない。
いかにペイレンが話し上手を演出したところで、経験不足は必ず表面に出てくるはずである。
それに気付くのに4年をかける訳にはいかない。

71ににもなり、お先が知れている軍人上がりのマッケインにブッシュが始めた戦争の続きなどさせられない。彼はベトナム戦争で何を学んだのか? 
映画、War Gameでも見た方がいい。
アタックし合ってもTic Tac Toe Gameを繰り返えし、滅び合うだけで勝利などあり得ないのだ。
今のままの健康保険制度では、見殺しシステムだし、教育は日本の教育の半分程度しか得られず、お金で買った博士号は前線で50%のラッキー人にしか活用出来ず、親が払えない学費は自分で負担するので働く前から借金に追われる20代。経済が破綻して就職も儘ならず、ローンと税金の支払いで生活費は火の車。中流階級は本当に死にものぐるいである。

英語コンプレックスのある日本人には、英語で喋られると私たちより優位な立場だと思ったりするが、英語でニュースを理解し、やや複雑なトピックスでも口論出来るようになると、通常のアメリカ人の知識不足にはうんざりする。
そんな事は中学で習わなかったぁ?といいたくなるほど,彼らは何も知らない。
私のプアな英語の発音やセンテンスを指摘するより,君たちの知識を修正した方がいいのではないか?と言ってしまいそうになる時もあるが、じーっと我慢するのである。
息子も日本人の同じ歳の子供と比べると学校で学んでいる事は非常に低いレベルだと思う。
出来る子供には優しく、落ちこぼれには冷たい。本人のやる気のみが評価される国だ。

先日、”Taitan"というスポーツ映画をたまたまケーブルでやっていて、再度見た。スポーツ映画のランキングではトップクラス。黒人と白人で構成された高校のフットボールチームの勝利のお話。人種差別や友情,信頼,心の入った実話に基づいて作った映画。
映画の途中で、

”今、アメリカは黒人の大統領を必要としている。”

と突然言った私に息子は、

”なにゆうてんねん”

“いずれは日本人の血が入ったあんたが大統領にでもなるか?”

”なにゆうてんねん”

”政治になんか,かかわらんほうがええ。”

”なにゆうてんねん”

と確かに最近の私はランダムに物を考えているようである。

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