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2010年1月29日金曜日

日本人でもあり、アメリカ人でもある私。

時差ぼけがあるようで昼間に眠くなり、真夜中に元気が出たりします。
今週はブログを書きながら,今後の構想を練っております。
今年は少しは”心のゆとり”を持って作品活動をしようと思います。
たまには好きな映画も見なくちゃいけないなぁと思います。

帰って来て二日目に偶然に出くわした映画は”パールハーバー”でした。
リモートコントールをチャウダーが踏んでチャンネルが変わってしまい,どのチャンネルなのか、何の映画だったのかも分からず、息子にストーリーを話すと、それは”パールハーバー”だといってチャンネルをあわしてくれました。
”この映画を見たことないの?”
と聞くんです。
この映画は2001年の春にロードショーされて,ナンシーが、”この映画を見に行くなら,私は韓国人とかいたT−シャツを着て行った方がいいわよ。” などというので,もちろん見に行かず,そうこうしているうちに,9・11となって、ますますこの映画を見に行けなくなり,そのまま見なかった映画だと言った。
うちの息子は学校で見たらしい。一体,あの教師はこの映画で何を子供たちに教えたやら?
恋愛ストーリーで始まるこの映画は1時間を過ぎたが、まったく先が見えない。
”何時に終わるの、この映画?”
”1時半”
“まだ2時間もあるの?一体、どう、展開させるのよ。この映画、後2時間も?”
そんな暇はないなどと思ったものの,たまにはいいかと,後2時間、最後まで見ることにした。ともかく、私は時差ぼけで夜中は眠くないのである。

日本から帰ったばかりなので私はまだ日本人で、日本語で考える確立が80%なので(日本語でまだ喋っている)、アメリカに奇襲をかける日本人は私の国なのである。
私はこの真珠湾の奇襲のことでいつも大変悪く言われるジャップについて,確かにひどいことをしたと思う。
けれど、降参しないという理由で2度も実験代わりに長崎と広島に原爆を落としたことについて,あえて触れないアメリカにこのことばかりを攻められたくはないと思う。
戦争自体が間違っているのだ。ジャップが間違っているのではない。

一人の女を愛した親友は特別機動隊で日本に奇襲をかけるというエンディングに近づいて来た。
日本はあの時点ではすでに戦争を続けるだけの財力も気力もなかった。アメリカはそれを知っていたはずである。アメリカは真珠湾の奇襲も知っていた。だから,日本が破壊するはずの母艦は半分しか真珠湾になかった。
原爆を落とさなくても日本が降参するのは目に見えていたのに,実験として原爆を日本に落とした。
この映画の最後は東京の奇襲にして、長崎や広島の原爆ではなかった。
あのキノコ雲で降参した日本ではなかった。
しかも彼らか奇襲するときの日本を映したとき、奇麗な着物を着て、傘をさして歩いている2人の女を映した。あの頃の日本は贅沢の1つも出来ず、皆がもんぺ姿がやっとだった。
着物も多くの贅沢品は国が武器に変えた。そんなことは映画を作る者も国も知っているはず。こういった映画はCIAの検閲があるはず。なんとアメリカに都合のいい筋書きだろうか?!

冗談はよしておくれと言いたくなった。

この映画は単なるラブストーリーである。悲惨に死んで行く人たちをタイタニック並みに作ろうとした努力は認めるが、最後はキノコ雲にして欲しかった。そして,今も尚,後遺症に苦しむ子孫たちのことに触れてはどうだろう?
この映画が放映された同じ年に戦争を始めたブッシュ政権を私はやはり許せない。

私は乗り物に乗ると眠くなるという今回のトラベルだったが,帰りの飛行機の中では時差ぼけにならないために本を読むつもりだった。つもりだったの言うのは,寝てしまったということです。息子の言うには,一睡もしないと時差ぼけにならないそうです。
私が選んだ本は,カポーティのティファニーで朝食をー村上春樹訳である。”Capote” 2005の映画を見たのは,スクリーンプレーを書いたのが私の好きな役者のDan Futtermanでオスカーにノミーネートされたからです。その後、In Cold Blood (1967)の映画を見たりして,少しトルーマン・カポーティにハマっておりました。
村上春樹さんは私の大好きな作家です。ですから、トルーマン・カポーテと村上春樹と書いてあるのを見て,迷わす買ってしまった私です。
彼がカポーティをどう彼の日本語の世界にしているのか、とっても楽しみです。これを読み終えたら、またヘップバーンを見たいと思います。そして、5番街に行きたいと思います。

映画や本に出会うタイミングは意外と偶然という必然なので、その機会をを大切にしたいと思います。
母が死んだ時は”東京タワー”が飛行機の中で、親友の男友達が癌で死んだ時は"象の背中”を飛行機の中で見ました。不思議なタイミングでした。

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